投稿

2020の投稿を表示しています

最後の、FUJIFILM NATURA 1600。

イメージ
2017年に製造販売を終了したFUJIFILMのNATURA1600。最後の1本をYASHICA ELECTRO35 MCで撮影した。と言っても実際撮影したのは約1年前の2019年10~2020年4月にかけてだ。 COVID-19対応でプライベートと仕事場の境が無くなり、ただでさえ収集したカメラ機材とライダースジャケットでごった返している自分の部屋に仕事の資料がどっさりと入りこみ、混ざくり合い、じっくりとフィルムスキャンをするような状況では久しく無かったのだ。  そんな状況下でも時は過ぎ、2020年もどうにか終わりを迎え、ここに来て部屋の整理と気持ちのリフレッシュが整った。ようやくフィルムスキャンの再開、というわけだ。 YASHICA ELECTRO35MC/NATURA 1600 NATURA1600は感度通りの設定でなく、基本的にISO400~800で撮影すると綺麗に仕上がる事が知られていたフィルムなので、今回もELECTRO35MC のASAダイアルは800に設定している。ELECTRO35MC は今でいう絞り優先AEプログラムカメラなのであとは適当な絞りと勘で距離計を合わせてシャッターをプシュッと押すだけだ。 日中明るい時は最小絞りでも最高シャッタースピード1/500で露光オーバーになってしまうので適当に減光NDフィルターをかませてやる。明るい日中は自ずと絞り値は大きくなるのでYASHINONの解像度は先鋭化する。 YASHICA ELECTRO35MC/NATURA 1600 ELECTRO35MC は距離計連動なしのヤマカンお手軽スナップシューターなので(それでも絞り優先AEだが)、基本的にはASA400~800の高感度フィルムを入れて絞り込んで撮影するのが基本のカメラだったんだろう。 YASHICA ELECTRO35MC/NATURA 1600 もちろんフラッシュを装着してASA100~200のフィルムでシャープな写真を狙う手もあっただろうが、それなら上位機種のレンジファインダー式の大きなELECTRO35を使った方がよい。いずれはEktar100やポジフィルムでYASHINONの写りを楽しむのも酔狂な楽しみかも知れないな。 YASHICA ELECTRO35MC/NATURA 1600 最後のNATURA1600、続きは次回。

AF Nikkor 58mm f:1.4 G を遂に使った

イメージ
 AF Nikkor 58mm f:1.4 G 。Nikon 自身がその写りを”3D HiFi”と呼称する、Nikon 渾身のF マウント Gレンズだ。数年前に F6を新品購入した際に、その勢いに乗じて同時に購入していた。 買ったものの、性格が貧乏性なものでもったいなくて F6同様、今まで使わずに防湿庫に秘蔵して来た。 FUJIFILM S3 Pro / AF Nikkor 58mm f:1.4G 最近 Finepix S3 Pro を再購入してその独自の写りの世界を再認識すると、無性に AF Nikkor 58mm f:1.4 Gとの組み合わせで写真を撮りたくなった。という事で秘蔵していたレンズの、今回初めての shake down。結果は素晴らしいものだった。 Nikkor 58mm f:1.4 G の dreamy な描写と S3 Pro 独自の色世界との組み合わせ。思った通りの唯一無二の写りだ。 コンパクトなS3 Proに大口径の 58mm f:1.4 G を装着するとまるで小型のミラーレンズを装着している感じで見た目には少しインバランスだ。APS-Cサイズという事で換算焦点距離 87mm。ちょうどポートレート用途向きになる。 秘蔵の F6 ではなく、F5 への装着例。バランス的にはこちらの方が良いと思う。58mm f:1.4 Gは大口径レンズとしては軽量なので 重量級の F5 に着けても軽快に撮影出来そうだ。いずれはポジフィルムやEktarで試したい。

Welcome back ! S3 Pro

イメージ
 Fujifilm  S3 Pro が数年振りに手元に戻ってきた。X-3 Pro、じゃなく、S3 Pro。X-3 Proと違って本来の意味でのプロフェッショナルモデルだ。 Welcome back! と言っても、以前自分が使っていた同じ個体ではなく今回新たに購入し直したもの。前の個体を売却後、後継機のS5 Proを購入したのだが、同じセンサーなのになぜかフジクロームモードの仕上がりが結構違う事に気がついた。S5 Proももちろん大変良い発色なのだが、S3 Proよりナチュラルになった感じだ。今後どんな機種でも再現される事がないであろうS3 Proの唯一無二の写り。 FUJIFILM S3 Pro /  AF-S DX Nikkor 55-200mm VRII 以前S3 Proを使っていた時は、縦グリップ一体型のボディーを大型に感じていたが、その後購入して使っている他の縦グリップ一体型モデルと比べると随分小型で軽量である事を今回再購入して感じた。前の個体も売らなければ良かったと後悔している。 F5とのサイズ比較。サイズも重量も大人と子供くらいに違う。 同じくAPS-CモデルのD2と比較しても大きな兄貴と小さな弟という感じ。 このサイズ感と重量が良いね。シャッター音も大変静かだ。S5 Proの使用頻度が減るかも。 FUJIFILM S3 Pro /  AF-S DX Nikkor 55-200mm VRII

Topcon PRIMO JR -Room Photography ? -

イメージ
コロナ自粛中にトライした、127(Vest)判フィルムでもRoom Photography! はほぼ失敗した。と 前回 、 前々回 のYashica 44 での結果で報告した。 同じ時にTopcon PRIMO JR でも room photography を試していたんだけれど、こちらはさらに残念な結果で、何も(!)写っていなかった。原因は再度トライして確認したいと考えているが、シャッターのフラッシュシンクロのタイミングが合ってないことを疑っている。   このPRIMO JR、通常撮影時もなんとなくシャッターのタイミングが遅いように感じる時がある。 次回は良く空シャッターを切って慣らしてから試してみようか。 以下の写真は何枚か撮っていた、日中の通常撮影のもの。 絞り開放(f:2.8)で最短撮影距離(60cm)で撮ったもの。PRIMO JR、二眼レフとしては寄れる方だと思う。 Topcon PRIMO JR / Rera Chrome 100 こちらも絞り開放付近。少し絞ったかもしれない。f:3.5くらい? Topcon PRIMO JR / Rera Chrome 100 哀愁のTokyo 2020。Tokyo 2021でも開催は難しそうだ。PRIMO JRにフードは装着していたが、結構ハレーションが来ている。   Topcon PRIMO JR / Rera Chrome 100

Yashica 44 Room Photography - Newton Ring の件 -

イメージ
 前回の補足。 127フィルムをデジタル化のためにスキャンする時には、 anti-newton ring glass 付きのスライドマウントにいつも入れている。実は anti-newton ring glass 仕様になっているのはスライドマウントの片側のカバーグラスだけで、もう一方の側は普通の透明なカバーグラスだ。 なので、スライドマウントにカットしたフィルムをセットする時は写真に示すように、普通の透明グラスの方(グレーの方)を下に敷いて、その上にフィルムを凸に山なりにセットし、最後に上から anti-newton ring グラスのカバー(白い方)をかぶせてプレスし、セットする必要がある。カバーグラスとの間で newton ring が出来るのは、常にフィルムの凸側の方だからだ。ちなみに anti-newton ring グラスは完全に透明では無く、表面に細かい凹凸があるので、若干磨りガラスっぽく見え、その分、透明度は少し犠牲になる。 これを逆にして、透明なカバーグラスをフィルムの凸側、anti-newton グラスをフィルムの凹側にセットしてしまうと、下の写真にあるように、カバーグラスとの間でばっちりと newton ring が発生してしまう。  Newton ring が発生したスライドをスキャンするとどうなるだろうか。 結果は下に示す通り、赤い枠で囲んだ部分に newton ring が現れてしまっている。 下の写真は元々露光を失敗しているし、模様付きのタオル部分に newton ring が現れているので目立ちにくいが、写真によっては大きな視覚上の影響が出るだろう。 Yashica 44 / Rera Chrome 100 Anti-newton ring のグラスは透明度を犠牲にしているので、もし newton ring の影響ががスキャン画像に現れなければ、透明なカバーグラス側同士でスライド作成した方がクリアな画像が得られるかもしれないと考えた訳だが、それは避けた方が良さそうだ。 最後に、Kodak のラボで現像時にパンチングされてしまった、可哀想なアシュきちの写真。 Yashica 44 / Rera Chrome 100 最後の端の方までフィルムを使い切ったので、現像時にクリップする場所が無かったかな? もう少し工夫してよ!

Yashica-44 Room Photography

イメージ
コロナ自粛期間にYashica-44 + マニュアルフラッシュで室内撮影した127フィルムの現像結果を、遅ればせながらスキャンした。  127フィルムをEPSONのスキャナーでスキャンする時は127専用のフィルムフォルダーが無いため、40mm×40mm スクエアーサイズでアンチニュートングラス付きのスライドマウントに1枚ずつセットしている。このマウントは外枠サイズが35mmフィルム用のスライドマウントと共通のため、35mmスライドマウント用のフィルムフォルダーにそのままセットしてスキャンが出来る。 イワシの煮付けの食卓を撮影した下の写真は、汎用フラッシュのPanasonic PE-20Sをバウンスさせずにauto modeで撮影したもの。まあ綺麗に写ってはいるのだが、やはり、フラッシュによる陰がはっきり出てしまってるし、ご飯の白い部分などはフラッシュ閃光により白飛びしてしまっている。典型的なフラッシュ撮影のフィルム写真って感じだ。 色が黄色がかっているのは、使用したフィルム(Rera Chrome 127)の色相特性によるもの。 Yashica-44 / Rera Chrome 100 / Panasonic PE-20S このような仕上がりになる事は予想していたので、今回、Panasonic PE-20Sを天井にバウンスさせるための装置を組み上げてフィルムの後半は天井バウンス撮影で食卓や室内を撮影してみたのだが、何しろフィルム撮影はデジタル撮影と違って、その場で結果の確認が出来ないので「運を天に任せて」撮影するしか無かった・・。 果たして結果は、・・大失敗!だった。 撮影時に撮影しながら、光量不足を、頭の中で心配はしていたのだ。 本来バウンス機能の無い、Panasonic PE-20Sを無理矢理に受光部ごとに天井に向けていたため、フラッシュ受光部が天井の室内照明用のライトで測光してしまい、思いのほかPE-20Sの発光量が少なかったようだ。何しろ二眼レフは撮影中はファインダーを覗き込んでいるので、どれくらいフラッシュが発光したか、良く分らない。 殆どのバウンス撮影結果が真っ黒で、辛うじて写っていたのが、このバンズとサラダを撮影した写真。夜では無かったので、窓から差し込んだ外光に助けられて、少しは写ったようだ。 今回は、露光条件にシビアなリバーサルフィルムであ...

自粛・蟄居はムダモノ買いの季節

イメージ
コロナ自粛もなかなか先が見えない中、自宅に蟄居してばかり居ると、物欲が止まらない。 無くても困らないモノ達が欲しくなる。食べる必要の無い、芋けんぴやあんこモノについ手が伸びるように・・。  コロナ自粛中に新しいデジタルカメラ達を幾度となくポチりそうになったが、高額な単価がすんでのところでポチりを思いとどまらせた。  購入した端から価値が目減りしていくデジタル機材達。カメラ性能が既に飽和し、皆スマホで満足してしまっている現在、カメラメーカー各社は大変だ。  あれや、これや、それやと、3機種くらい購入を見送って物欲をどうにか遣り過ごしていたのだが、ある日、オークションでCanon New F-1 のデッドストック品の出品を見つけて反射神経で落札してしまった。フィルム機はもう価値の目減りは起きない。   Canon のFDマウントはCanon がEOSシステム移行時に捨てたマウントという事で、これまで敢えて素通りしてきたマウントシステムだが、 30数年前当時通りの New F-1の端正な佇まいを目にして落札を思い止まる事は出来なかった。  New F-1購入後初めてCanon FDマウントの事を調べると、フィルム一眼レフの中では最も flange back が短く(Konicaは除く)、各社フィルム一眼レフレンズ達の母艦と出来る事を知った。素晴らしい発見だ! これまでスルーしてきた Yashica/Contax のCarl ZeissレンズもCanon FD マウントで使えるのだ。もちろん Nikkor や M42レンズ達も使える。  こうなると脳内アドレナリン急上昇で、ポチポチ連打だ。FDマウントにはパンケーキレンズが無いので、Carl Zeiss Tessar を手に入れた。Macro レンズは有名なTamron SP 90mmが良い。 あっという間に、AE-1+PやEFまでも手元に揃ってしまった。 おまけになぜか EOS のコンパクトデジタル一眼までもが間もなく到着予定だ・・。 ムダモノ買いの堰が決壊してしまった。 さてと、どこに収納する?

銀座 Nikon で垣間見たもの

イメージ
「モノよりコト。」という言葉を最近目にする。 これは「モノよりヒト。」と言い換えても良いかも知れない。 急速に斜陽化している日本のお家芸、カメラ業界にも必要な視点ではなかろうか。 最近Nikkor レンズを 銀座Nikonでオーバーホールに出した。Nikon 正規のオーバーホールなのでもちろんきちんと仕上げて頂いた。写りへの影響があるかどうかは分らなかったが、見た目に気になっていた、何十年か分の細かいチリもスッキリ綺麗にして頂いた。 レンズの分解整備であれば、街の修理屋さんにお願いする手もあるのだが、そこを敢えての銀座Nikon。セレブな特別空間を演出する銀座SIX、そのすぐ隣に店舗を構える銀座Nikonだ。Leica同様、銀座の好位置にショールームを構えているという事は必然的な意図があると思っていた。 こちらとしては、銀座に行くのと、新宿や池袋、渋谷に行くのとでは気持ちの持ち方からして違う。背筋もより伸びるし、行き交う人々の雰囲気だって違う。 驚いたのは銀座Nikonでのオーバーホールされたレンズの受け渡しの時だ。一通りの説明は良いとして、その後レンズをプチプチでぐるっと巻いたのもまあ良いとして、次にそいつを太い輪ゴムでぐるっと巻かれた時点でどっきりしたが、まあ何か、Nikonロゴの箱や紙袋とは行かないまでも、何かに入れて手渡してもらえる事を期待してこちらとしてはじっと待ったが、Nikonのスタッフはカウンターの向こうで身じろぎもしない。「さあ、どうぞ」と無言で言っている。 え?ここって隣はあの銀座SIXなのに、プチプチを輪ゴムで適当に巻いた状態で納品?! ビジネス用ダレスバッグで来店しているのに、俺がもし洒落たエコバックを持参してなかったら、プチプチ輪ゴム巻のレンズを2本手で抱えて銀座を歩けと?!?! 何万円も支払った客になんと冷酷な・・。 聞けば、近々銀座Nikonは閉鎖されるとの事。唯一Leica的な立ち位置に行けるメーカと期待していたが、どうもそれは無理そうだ。貧すれば鈍か。 写真はスマホで十分な時代。これから高級カメラは「モノよりコト」だと考えるのだが、なんとも驚かされた経験だった。

Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 + ACROS 100

イメージ
前回 に続き、気持ちを前向きに、という事でたまったフィルムをスキャンした。 Bokeh の美しさと芯のあるソフトな描写が病みつきになるレンズ、Leitz Hektor 12.5cm f/2.5だ。 美しい丸い光は散りゆく桜の花びら達。去年の春の光景だが、スキャン画像を見て鮮やかに記憶がよみがえった。 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100 使用した機材は Leica MD + Visoflex 。M 型 Leica を一眼レフにトランスフォームさせるシステムだ。 Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 は3群4枚のシンプルなレンズだが、抜けが良く美しい写りをする。レンズ構成は Leica のソフトフォーカスレンズとして知られる Leitz Thambar 90mm f/2.2 と同じだ。収差があるのでカラー撮影では色の滲みが出る欠点があるが、モノクロームだと美しさとして表現される。 特別に明るいレンズではないが、それでもこの焦点距離だとかなり際だった写りになる。 モノクロ時代の前オーナー達はVisoflexでさぞ美しいポートレート写真を楽しんだ事だろう。 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100 私はもっぱらアシュきちを撮影。 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100 もちろん風景撮影も。 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100

Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 + ACROS 100

イメージ
東京都もいよいよ自粛解禁。 どこまで以前の暮らしに戻れるかは分らないが、いずれにしても前に歩むのみだ。 気持ちも前向きにという事で、貯まってたフィルムをスキャンした。 ほぼ1年くらい前の写真だろうか。去年の夏頃。   Minolta-35 Model II / Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 / ACROS 100 使用したカメラは Leica L マウントの国産機 Minolta-35 Model II 。 70年近く前の写真機だがすこぶる快調。フィルム巻き上げ時にシャッターダイアルも回転しながらシャッターチャージされ、シャッターをリリースする時にまたシャッターダイアルがゼンマイが戻るようにグルンッと巻き戻りながらシャッターが切れる。M型ライカや一眼レフとも違う独特のシャッター音と感触が病みつきになるカメラだ。 これは奥多摩の払沢の滝。暑い日だったが滝の周りはひんやりと涼しかった。 Minolta-35 Model II / Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 / ACROS 100 装着レンズは同じく70年選手の Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8、通称”梅鉢”レンズ。 基本的には3群構成なんだが前玉が3枚貼り合わせで3群5枚というミノルタ独自の光学デザインだ。 絞り開放での撮影だが、麦わら帽の模様も綺麗に写り、なかなかの描写をするレンズだ。 Minolta-35 Model II / Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 / ACROS 100 これは光線漏れしてしまった1枚。明治か大正時代の写真みたいになってしまった。 フィルムの巻きだるみか、レンズからの光線がシャッター膜から漏れたか? いずれにしてもレンジファインダーは一眼レフと構造が違うので、晴天時は光線漏れに要注意。 Minolta-35 Model II / Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 / ACROS 100 光線漏れしないとこのような繊細な描写をする Super Rokkor 梅鉢レンズ。 Minolta-35 Model II / ...

本日も Stay Home Photography

イメージ
東京の自粛解除にはまだ時間が必要な気配。 という事で本日もStay Home Photography。 Nikon D70s / AF Zoom-Nikkor 28-80mm f:3.3-5.6 G 撮り溜めたフィルム達、そろそろ現像に出そうか。 PRIMO JR と Rolleiflex Strandard、きちんと撮れていれば、オークション出品予定だ。 Nikon D70s / AF Zoom-Nikkor 28-80mm f:3.3-5.6 G

東京光学(トプコンTOPCON)製 二眼レフ PRIMO-JR の使いやすさに驚いた

イメージ
コロナ自粛で生じた時間で、しばらくお休みだったベスト判(127フィルム)二眼レフ達を再び取り出したり、期限切れフィルムで撮影したりしている。 個人的なお気に入りは 若かりし美智子妃殿下が使っておられた Yashica-44 なのだが、今回、2ロールほどYashica-44で撮影した後に東京光学(トプコン)製のPRIMO-JR を使ってみて、今更ではあるが、改めて感心した点があった。 ①作りの精度の高さと動作機構 Yashica-44と比べての話だが、同様にミニサイズの二眼レフであるにも関わらず、オートコッキング機構(フィルム巻き上げと同時にシャッターがチャージされる機能)を備えている。大した事では無いような感じがするかも知れないが、オートコッキングは単に手間を省くだけでは無く、二重露光やコマ飛びといった問題を操作プロセス事態で解決してしまう、大きな技術進歩なのだ。不注意な人でも問題を解決出来る自動プロセス化の考えは現代でも参考になる。巻き上げもスムースで、Yashica と比べて高級感がある。 便利なセルフコッキング。今回革が劣化で剥がれたので修繕した。   ②明るいレンズ 多くの二眼レフの絞り開放値が f/3.5 であり、あるいはview側のレンズだけはf/2.8 であるのに対し、PRIMO-JRはtake側のレンズにもf/2.8 の明るいレンズを採用している。暗い室内の撮影では重宝したはずだ。このカメラにはフラッシュ用のシューつらついておらず、トプコンの自信の程がうかがえる。「このカメラはフラッシュなしでも使えますよ!」といわんばかりだ。明るくすると各種光学収差の問題が生じたはずだが、解決する技術を持っていた事が想像出来る。 View側 Take側とも明るいレンズ。Rolleiのブルーフィルターは色調補正用。 ③より短い最短撮影距離 旧いカメラ達は近接撮影が苦手だ。レンズやヘリコイド設計上の難易度があったのだろう。 そんな中、このカメラの最短撮影距離は約60cm。焦点距離は6cmであり、現代の基準ではそれでも「寄れない」部類にはなるが当時としてはかなり寄れる部類だ。ちなみにYashica-44 は同じ焦点距離で最短撮影距離は90cm、芸術品のようなMinolta miniflexは最短撮影距離 1...