Yashica 44 Room Photography - Newton Ring の件 -
前回の補足。
127フィルムをデジタル化のためにスキャンする時には、 anti-newton ring glass 付きのスライドマウントにいつも入れている。実は anti-newton ring glass 仕様になっているのはスライドマウントの片側のカバーグラスだけで、もう一方の側は普通の透明なカバーグラスだ。
なので、スライドマウントにカットしたフィルムをセットする時は写真に示すように、普通の透明グラスの方(グレーの方)を下に敷いて、その上にフィルムを凸に山なりにセットし、最後に上から anti-newton ring グラスのカバー(白い方)をかぶせてプレスし、セットする必要がある。カバーグラスとの間で newton ring が出来るのは、常にフィルムの凸側の方だからだ。ちなみに anti-newton ring グラスは完全に透明では無く、表面に細かい凹凸があるので、若干磨りガラスっぽく見え、その分、透明度は少し犠牲になる。
これを逆にして、透明なカバーグラスをフィルムの凸側、anti-newton グラスをフィルムの凹側にセットしてしまうと、下の写真にあるように、カバーグラスとの間でばっちりと newton ring が発生してしまう。
Newton ring が発生したスライドをスキャンするとどうなるだろうか。
結果は下に示す通り、赤い枠で囲んだ部分に newton ring が現れてしまっている。
下の写真は元々露光を失敗しているし、模様付きのタオル部分に newton ring が現れているので目立ちにくいが、写真によっては大きな視覚上の影響が出るだろう。
Yashica 44 / Rera Chrome 100 |
Anti-newton ring のグラスは透明度を犠牲にしているので、もし newton ring の影響ががスキャン画像に現れなければ、透明なカバーグラス側同士でスライド作成した方がクリアな画像が得られるかもしれないと考えた訳だが、それは避けた方が良さそうだ。
最後に、Kodak のラボで現像時にパンチングされてしまった、可哀想なアシュきちの写真。
Yashica 44 / Rera Chrome 100 |
最後の端の方までフィルムを使い切ったので、現像時にクリップする場所が無かったかな?
もう少し工夫してよ!
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