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5月, 2020の投稿を表示しています

Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 + ACROS 100

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前回 に続き、気持ちを前向きに、という事でたまったフィルムをスキャンした。 Bokeh の美しさと芯のあるソフトな描写が病みつきになるレンズ、Leitz Hektor 12.5cm f/2.5だ。 美しい丸い光は散りゆく桜の花びら達。去年の春の光景だが、スキャン画像を見て鮮やかに記憶がよみがえった。 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100 使用した機材は Leica MD + Visoflex 。M 型 Leica を一眼レフにトランスフォームさせるシステムだ。 Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 は3群4枚のシンプルなレンズだが、抜けが良く美しい写りをする。レンズ構成は Leica のソフトフォーカスレンズとして知られる Leitz Thambar 90mm f/2.2 と同じだ。収差があるのでカラー撮影では色の滲みが出る欠点があるが、モノクロームだと美しさとして表現される。 特別に明るいレンズではないが、それでもこの焦点距離だとかなり際だった写りになる。 モノクロ時代の前オーナー達はVisoflexでさぞ美しいポートレート写真を楽しんだ事だろう。 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100 私はもっぱらアシュきちを撮影。 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100 もちろん風景撮影も。 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100 Leica MD / Leitz Hektor 12.5cm f/2.5 / ACROS 100

Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 + ACROS 100

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東京都もいよいよ自粛解禁。 どこまで以前の暮らしに戻れるかは分らないが、いずれにしても前に歩むのみだ。 気持ちも前向きにという事で、貯まってたフィルムをスキャンした。 ほぼ1年くらい前の写真だろうか。去年の夏頃。   Minolta-35 Model II / Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 / ACROS 100 使用したカメラは Leica L マウントの国産機 Minolta-35 Model II 。 70年近く前の写真機だがすこぶる快調。フィルム巻き上げ時にシャッターダイアルも回転しながらシャッターチャージされ、シャッターをリリースする時にまたシャッターダイアルがゼンマイが戻るようにグルンッと巻き戻りながらシャッターが切れる。M型ライカや一眼レフとも違う独特のシャッター音と感触が病みつきになるカメラだ。 これは奥多摩の払沢の滝。暑い日だったが滝の周りはひんやりと涼しかった。 Minolta-35 Model II / Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 / ACROS 100 装着レンズは同じく70年選手の Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8、通称”梅鉢”レンズ。 基本的には3群構成なんだが前玉が3枚貼り合わせで3群5枚というミノルタ独自の光学デザインだ。 絞り開放での撮影だが、麦わら帽の模様も綺麗に写り、なかなかの描写をするレンズだ。 Minolta-35 Model II / Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 / ACROS 100 これは光線漏れしてしまった1枚。明治か大正時代の写真みたいになってしまった。 フィルムの巻きだるみか、レンズからの光線がシャッター膜から漏れたか? いずれにしてもレンジファインダーは一眼レフと構造が違うので、晴天時は光線漏れに要注意。 Minolta-35 Model II / Chiyoko Super Rokkor 45mm f/2.8 / ACROS 100 光線漏れしないとこのような繊細な描写をする Super Rokkor 梅鉢レンズ。 Minolta-35 Model II / ...

本日も Stay Home Photography

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東京の自粛解除にはまだ時間が必要な気配。 という事で本日もStay Home Photography。 Nikon D70s / AF Zoom-Nikkor 28-80mm f:3.3-5.6 G 撮り溜めたフィルム達、そろそろ現像に出そうか。 PRIMO JR と Rolleiflex Strandard、きちんと撮れていれば、オークション出品予定だ。 Nikon D70s / AF Zoom-Nikkor 28-80mm f:3.3-5.6 G

東京光学(トプコンTOPCON)製 二眼レフ PRIMO-JR の使いやすさに驚いた

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コロナ自粛で生じた時間で、しばらくお休みだったベスト判(127フィルム)二眼レフ達を再び取り出したり、期限切れフィルムで撮影したりしている。 個人的なお気に入りは 若かりし美智子妃殿下が使っておられた Yashica-44 なのだが、今回、2ロールほどYashica-44で撮影した後に東京光学(トプコン)製のPRIMO-JR を使ってみて、今更ではあるが、改めて感心した点があった。 ①作りの精度の高さと動作機構 Yashica-44と比べての話だが、同様にミニサイズの二眼レフであるにも関わらず、オートコッキング機構(フィルム巻き上げと同時にシャッターがチャージされる機能)を備えている。大した事では無いような感じがするかも知れないが、オートコッキングは単に手間を省くだけでは無く、二重露光やコマ飛びといった問題を操作プロセス事態で解決してしまう、大きな技術進歩なのだ。不注意な人でも問題を解決出来る自動プロセス化の考えは現代でも参考になる。巻き上げもスムースで、Yashica と比べて高級感がある。 便利なセルフコッキング。今回革が劣化で剥がれたので修繕した。   ②明るいレンズ 多くの二眼レフの絞り開放値が f/3.5 であり、あるいはview側のレンズだけはf/2.8 であるのに対し、PRIMO-JRはtake側のレンズにもf/2.8 の明るいレンズを採用している。暗い室内の撮影では重宝したはずだ。このカメラにはフラッシュ用のシューつらついておらず、トプコンの自信の程がうかがえる。「このカメラはフラッシュなしでも使えますよ!」といわんばかりだ。明るくすると各種光学収差の問題が生じたはずだが、解決する技術を持っていた事が想像出来る。 View側 Take側とも明るいレンズ。Rolleiのブルーフィルターは色調補正用。 ③より短い最短撮影距離 旧いカメラ達は近接撮影が苦手だ。レンズやヘリコイド設計上の難易度があったのだろう。 そんな中、このカメラの最短撮影距離は約60cm。焦点距離は6cmであり、現代の基準ではそれでも「寄れない」部類にはなるが当時としてはかなり寄れる部類だ。ちなみにYashica-44 は同じ焦点距離で最短撮影距離は90cm、芸術品のようなMinolta miniflexは最短撮影距離 1...

CCDセンサーで美味しい記憶を Photography

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Nikon D70s のCCDセンサーは Fujifilm のハニカムCCDセンサーのフジクロームモードに比べるとあっさりした色目ではあるが、昔の料理本で見かけたような美味しそうな色に仕上がる。 Nikon D70s / AF Zoom-Nikkor 28-80mm f:3.3-5.6 G これが現代のSony製CMOSセンサーだと、繊細なんだけれども面白みがないように感じるのは私の目が変なのかな? Nikon D70s / AF Zoom-Nikkor 28-80mm f:3.3-5.6 G 現在の基本どれもが同じCMOSセンサーって、写真の持っていた面白味を自ら捨てているような気がしてならない。簡単にきれいに撮れるってのは、お手軽ではあるけれど。 Nikon D70s / AF Zoom-Nikkor 28-80mm f:3.3-5.6 G Nikon D70s / AF Zoom-Nikkor 28-80mm f:3.3-5.6 G

Yashica-44 でも Room Photography!!

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春先に使う予定だったフィルム達が冷蔵庫に貯まっている。 その中にはビンテージのベスト版カメラ用の127サイズフィルムもたくさんある。 冷蔵庫の中で、フィルム用スペースは限られているので、使っていかないと新しいフィルムを購入することは出来ない。そこでベスト版フィルムカメラでの室内写真撮影にトライしてみた。 ベスト版カメラは二眼レフタイプばかり何台か所有しているが、今回使い慣れたYashica-44 初期型をチョイスした。 美しいブルーグレーが気に入っている一台。 フィルム感度はISO 100なので当然室内撮影にはフラッシュが必要だが1950年代のカメラであるYashica-44 はホットシューなんてものは備えておらず(いわゆるコールドシュー)、X接点でのシンクロケーブル撮影が必要となる。カメラも小型なのでフラッシュを直接装着すると顔に近すぎて発光時に目に良くなさそうだ。いかにもストロボ撮影した感じの写真は好みでないので、天井や壁を使ったバウンス撮影もしたい・・・、といろいろと手持ちの道具をガサゴソと探し、できあがったスタイルがこれだ。 フラッシュはごついものはみっともないので、一番小型のPanasonic PE20Sを選択した。三脚用の穴を利用して外付け汎用グリップを装着。グリップ先端にコールドシューを装着し、Panasonic PE20Sはバウンスが出来ないため、さらに角度を変えるためのバウンス用パーツを接続して、バウンス撮影を可能にした。PE20Sが横方向に倒れているのは縦付けすると上からview finder をのぞき込む撮影スタイルの二眼レフだと頭部とフラッシュとが干渉してしてしまうためだ。 問題点としては PE20S全体をバウンス撮影のため上を向けるため、Auto mode で撮影する時に、PE20Sの測光窓が撮影対象物とは別方向の白い天井やライトなどを向いてしまい、本来必要な発光量よりも少なめの発光量となる事だ。 とは言え、Manual modeだとPE20Sは常にフル発光となり、顔のすぐ横でフラッシュがフル発光する事は目に悪い影響を与えるだろうと感じた。今回試行錯誤で12枚を撮り切ったので仕上がりを見てまた考察したいと思う。 まさか二眼レフで室内フラッシュ撮影にトライする機会があるとは、想像もしていなかっ...