Yashica 44 備忘録 (その1)
Yashica 44。ベスト判(127)フォーマットの二眼レフで、 若き美智子妃殿下がお使いになっていたらしい。 美智子妃殿下が使われていたこのモデルはかのRolleiflex 44のヒットを受けてYashicaで企画作成された最初期モデルで、露出計が無いはもちろんの事、セルフコッキングがオートマット等の便利機能は一切なく、フルマニュアル仕様の、今の感覚からすると、極めて硬派なカメラだ。しかし当時はこれが女子用の小型カメラとして販売されていた事に驚きを感じる。 ベスト判(127)フォーマット、二眼レフ、フルマニュアル機といった特殊性から、私にとっても頻繁に使うカメラでは無く、毎回「このレバーはどう使うんだっけ?」などと前回使用した時の記憶を取り戻しながら悩んでしまうため、今回備忘録としてブログに記録しておく。 ①シャッターや絞り設定、シャッターチャージ、セルフタイマー これらの機能はすべてテイクレンズ周りのレバー、ダイアル類で設定する。 レバー類は色付けされており、可愛い。この辺りに女子カメラの雰囲気を感じる。 色も普通の二眼レフは黒と決まっていた時代に、グレーやブルーとおしゃれだ。 レバー、ダイアル、ボタン類は以下左下から右廻りに グリーンレバー:シャッターチャージ用。このレバーをレンズ基盤の円盤沿いに下側に押し下げる事によりシャッターがチャージされる。 イエローレバー:X接点ストロボ撮影切り替え用 色なしレバー(ポッチが付いたレバー):絞り設定用。このレバーをレンズ基盤の円盤沿いに回す事により、シャッターダイアル横の窓の絞り値が変化する。 レッドレバー:セルフタイマーチャージ用。このレバーをレンズ基盤の円盤沿いに下側に押し下げる事によりセルフタイマーがチャージされる。 レンズ基盤のシャッタースピード目盛円盤:この円盤を回して、シャッタースピードが設定される。基本的なマナーとして、シャッターチャージをする前にシャッタースピード設定を決めておく。逆に操作しても動かない事は無いが故障の原因となる。 ②露出計 既に書いた通り、このモデルには露出計は内蔵されていないので、露出計算するにはいくつかやり方があるが、便利で見た目重視であれば小型露出計をカメラに装着するのが良い。 最も小型で信頼性もあ...