夏休みはムダモノ買いの季節(その2: Minolta XD / MD Rokkor 50mm f:1.7 )

身売りしてSony 映像事業部の一部になった、今は亡き Minolta カメラ。
Minolta カメラが美しかった世代の最後の一眼レフ、 Minolta XDが気が付いたら自宅に届けられていたw。
Leica との技術提携によるブラックアルマイト仕上げが今も美しく、38年も前のカメラには見えない。デザインも今見ても美しいと思う。当時最新の、大変明るくフォーカスしやすいアキュートマットスクリーンは強い近視の裸眼でも大体フォーカスを合わせる事が出来る。本当に驚異的なスクリーンだが、残念ながら、今日では失われた技術だ。



このXDと普及版X7を発売後、Minoltaは突然AF化のため、全く互換性の無いAマウントにレンズマウントを変更し、おまけに、ブランドロゴマークをおかしなデザインに変えてしまったのだ。

Minoltaの例にもれず、AF化していった80年代のフィルムカメラは暗黒の時代だったと思う。機械仕掛けの高級な精密機械として憧憬の対象だったカメラの多くはプラモデルのような、ガサツな音を立てる電気仕掛けの、短時間で市場価値を失っていく消費材に身を落していく事になった。そして多くのメーカーが市場から消え去った。

自宅に届いた Minolta XDについていたMD Rokkor 50mm f:1.7 は最後期のモデルで小型化、軽量化が図られ、プラスティックパーツも多く、その後のカメラチープ化の前兆を感じる事が出来る。おそらく数十年放置された事による経年のくもりが出ていたので、分解清掃してみた。



分解組み立ても普通の精密ドライバーで事足り、この辺り、レンズ生産にあたる人件費削減の成果なのだろう。でもおかげであっという間に清掃終了w。
後玉群はユニット化して接着されており分解不能だったのが残念だが、くもりは90%以上クリアになったので良しとする。

これでメカもレンズも万全。Candice Bergen も愛用のデュアル優先一眼 Minolta XD、早く使いたいな。

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