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Nikon F5 50th Anniversary 再起動(その2)

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  前回久しぶりに再起動した Nikon F5 50周年記念モデル 、24枚撮りフィルムの前半12枚はどうやら装着していたSIGMA の105mm f:2.8 マクロで撮影していたらしいので、後半は気分一新、レンズを交換して撮影する事にした。選んだのは購入したまま一度も使用していなかったフィルム時代の銘玉 AF Nikkor 85mm f:1.4 D だ。 AF Nikkor 85mm f:1.4 Dは現行のAF-Sレンズと異なり大変凝った外装仕上げで、金属の筐体は縮緬塗装だ。自分のレンズに装着しているフードは同じく縮緬塗装の金属フードだがこれはNikon純正のものではなく、Tokinaのフィルム時代のAFレンズ、AT-X Pro 80-200mm f:2.8 付属の、しっかりとした厚みのある重厚なもの。Nikon 純正の金属フードは薄くて普通の塗装なので、Tokinaのフードの方が 85mm f:1.4 Dには良く似合っている。 自分のAF Nikkor 85mm f:1.4 Dは2006年から2010年にかけて生産された最終ロット製造番号400000番台のもので、2005年までのモデルに比べてデジタル時代に対応した新コーティングが改良され、フレア耐性が上がっている。最終ロット品の見分け方はレンズ筐体に刻印されたリサイクルマークだ。最終ロットにはこれが刻印されている。 (参考:Nikon Super Integrated Coating) ニコンが独自に開発した、広い波長域で高い透過率を実現する多層膜レンズコーティングです。レンズ構成枚数の多いズームレンズでも逆光時等のフレアやゴーストを軽減し、高コントラスト、豊かな階調表現が可能。カラーバランス、色再現性に優れ、赤外線写真など特殊用途における光学性能も向上させています。また、デジタルカメラ特有の現象である撮像素子からの内面反射によって発生するフレアやゴーストも抑制します。F マウントレンズ、Z マウントレンズの現行ラインアップ全てに採用されています。 「50th Anniversary 1948-1998」の刻印が誇らしい50周年記念モデル特製ストラップ。 さて、おじさん達のガン見必至のNikon最盛期の重戦車、何を撮ろうかな。

ウクライナからやって来たスイーツ、CUSHIONS

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 戦禍報道が続くウクライナ、ロシアを挟んで日本と真逆に位置する遠い国を私にとって身近に感じさせてくれていたスイーツがある。Grona社のCUSHIONSというシュガーパイだ。 初めてスーパーの店頭で目にしたとき、パッケージにあしらわれた美しい刺繍に惹かれて購入した。無論パイは大好物なのだが、三種類の味(チェリー、イチゴ、チョコレート)を表わす刺繍があまりに素敵なので、亡くなった妻と一緒に、写真を撮ったり、パッケージをきれいに保存したりしていた。調べたところ、ウクライナの名産品が刺繍である事もその時に知った。素敵なものを作る国だなと関心した一方、チェルノブイリ原発を管理する国である事を思い出したりもしていた。 三つの味のうちでどれが一番の好みか、妻と良く話をしたもんだが、どの味も個性的で美味しく、チェリーが一番だ!と思ったあとにチョコレートを食すると「やはりこれも外せない!」となり、結局二人とも決められなかった記憶がある。ちょっとした、二人の間でのブームだった。 戦禍報道が続く現在も近隣のスーパーに陳列されているので、ウクライナの人たちへの応援の気持ちを込めて今再び良く買っている。シュガーパイの上にぽっかりと空いた穴はジャムの注入口で、日本製ならこの辺は見えないように工夫するところだが、味が良ければすべて良し、だ。日本企業のようなスペース稼ぎの過剰包装は一切無しで、実質がぎっちりパッケージされている。日本のお菓子はパッケージの半分くらいが空気の場合もままあり、残念だけれど国力(あるいは精神)の劣化を感じる昨今だ。 何も出来ない自分だが、今日もCUSHIONSを口にして在りし日々を思い起こしながら、遠いウクライナの平和を祈る。