Sawyer's Mark IV (Primo JR)
東京光学製のベスト版 (127 フィルム版)小型二眼レフ、Sawyer's Mark Ⅳ。 黒くてコンパクトにギュッと凝縮した感じのある魅力的なカメラだ。中身は日本で販売していたPrimo JRと全く同じで、海外への輸出モデル用だったらしい。 レンズは当時としては明るい topcor 6cm f:2.8。35mm fullframe換算だと45mmくらいの焦点距離だろう。レンズ構成はオーソドックスな3群4枚構成のtessor typeだ。 レンズの口径を稼ぐためにview lens と take lens がほぼくっついており、このため切欠きのある、専用のバヨネットフードでないとフード装着出来ないところがマニアックだ。 Sawyer's Mark IV topcor 6cm f:2.8 / Kodak Portra 160 随分前に購入した、Kodak Portra 160ブローニー版をカットして作製された127版 ネガフィルムが期限切れになっており、もったいないので今回 こいつに装填し、撮影してみた。 Sawyer's Mark IV topcor 6cm f:2.8 / Kodak Portra 160 35mm版フィルムに比べて127版は少し大きなサイズのため、ネガフィルムであっても粒状感は少し抑えられている。色もナチュラルで良い感じだが、これはtopcorの特長というよりは、Kodak Portra 160の特長かもしれない。いつも富士フィルムの業務用ばかりだと面白みがないので時々はブランドフィルムも使うのも良いものだ。 Sawyer's Mark IV topcor 6cm f:2.8 / Kodak Portra 160 いずれのブランドフィルムも今ではすっかり高級品となっしまい、ましてやこいつはベスト版フィルム機だ。現像もスキャニングも更に手間がかかり、現代では現役運用する事は酔狂だ。 それでも、当時の女性達のために作られたこれらの精巧なミニチュア二眼レフ達を、フィルムと、その現像を受け付けるラボがある限り、愛で続けたい。