Schneider Retina Xenar 50mm f:2.8

シュナイダーのKodak Retina 用レンズはどれも作りが良い。35mmフィルム写真機黄金期の時代のものだ。何といっても、絞りに応じて被写界深度目盛が動くギミックが凄い。35mmフィルム用レンズでこんな機構を備えていのは私の知る限りシュナイダーのレンズだけだ。ニッコールにだってライツにだって無い。

レンズはモノコートなので今のレベルから見ると光の反射に弱かったり、元来レンジファインダー用のレンズなので最短撮影距離が長くて寄れなかったり、色々欠点があるが、それを差し引いても総金属製の作りと絞り連動の被写界深度表示機構だけでも所有価値のある素晴らしいレンズだ。

マウントはデッケルマウントという、レンズシャッター機構搭載マウントで、そのおかげでマウントからのフランジバックが長いため、各社一眼レフマウント用のアダプターが存在する。デッケルマウントレンズはその不人気故、どれも破格にお買い得となっている。ついついつられて 135mm、90mm、50mm 2本、35mm、28mm、と6本も所有している。すべて綺麗なマウント付プラスティックケースに収まっており、コレクション感もくすぐられる。

Schneider Retina Xenar 50mm f:2.8
1960年!頃の軽量パンケーキ型で、コダック銘の小振りのプラスティックスクエアフードが大変良く似合っている。ニコンやキャノンの一眼レフには全く似合わないだろうから、私はデッケルマントレンズはもっぱらペンタックスK-01で使っている。大変良く似合っている。K-01がAPS-Cなのがタマにキズだ。Kodakロゴと黄色のK-01の組み合わせが時代を召喚する。

写りはレトロレンズながらも明るさを欲張っていない分、絞り開放も解像度を保っている。写真が青みがかっているのはK-01のホワイトバランスを間違ってタングステンフィルム用にしてしまったから。
 
Pentax K-01 / Schneider Retina Xenar 50mm f:2.8


アッシュもまるで海中にいるかのように。

Pentax K-01 / Schneider Retina Xenar 50mm f:2.8




/

コメント