Kodak T-MAX 100, Leitz Hektor 12.5cm
前回のポストで Leitz Hektor 12.5cm f:2.5 がデジタルでなかなか良い描写をする事を確認したが本来はモノクロフィルム時代に製造されたビンテージレンズという事で、本来の楽しみ方を試してみた。 使ったフィルムは超微粒子モノクロームフィルム Kodak T-MAX 100。 合わせる機材はライカビゾフレックスで。と行きたいところだが、最近立て続けに Pro AFフィルム機達を購入したのにまだどれも実戦投入していない。 そこで Canon EOS-1N をピックアップしてシェイクダウンする事にした。 Canon EOS-1N はプラカメラ全盛期の時代を反映し、高額な Pro機であったにも関わらずプラスティック外装だ。Canonのロゴマークも刻印でなく平面プリント。故に中古市場のものは表面のマット塗装がすり切れてツルピカになった個体がほとんどだ。入手した個体は幸い新品同様の外装だったので、直ぐにパーマセルで外装を保護した。おかげでマスクされた試作機みたいな風貌になった。 EOS-1N が発売された1990年初頭はまだ Nikonのモンスター機 Nikon F5が発売されておらず、EOS-1N は”パジャキーン!” と旧き良き時代の派手なノイズを周りにまき散らしてくれる。快感のShooting音! 後年発売された Nikon F5, F6 ならびにそのライバル Canon EOS-1Vはいずれも秀逸なメカで、シャッター音と自動巻き上げ音を聞き分ける事は難しい。”パジャ!”という感じで一挙に動作が完了する。私は”パジャキーン!”推しだ。同じく同年代のライバル機 Minolta α-9 はどんな音だろうか。いずれ購入して確かめたい。 さて、Leitz Hektor 12.5cm f:2.5 の描写だが、モノクロームネガフィルムとの相性はやはり良かった。 Canon EOS-1N / Leitz Hektor 12.5cm f 2.5 / Kodak T-MAX 100 デジタルだとモノクロームでもシャキッとしがちな描写だったが、モノクロームネガフィルムだとおそらくこのレンズの設計者が意図したであろう、絵画的な写りをする。 Canon EOS-1N / Leitz Hekto...